労働基準法・改善基準告示 ・ ステージ3

バス運転者の基準

この章でわかること

1トラックと「同じところ」から押さえる

バスの基準は、トラックとほとんど同じ形をしています。まず同じところを確認して、ちがうところだけ覚えるのが近道です。

同じ1日の拘束13時間(最大15時間)
休息期間 11時間基本・9時間下限
運転時間 2日平均9時間
連続運転4時間・中断合計30分
1年3,300時間
ちがう1か月 281時間(トラック284)
14時間超は週3回(トラック週2回)
運転 4週平均40時間(トラック2週44)
分割休息 1回4時間・合計11時間

2拘束時間:2つの物差しのどちらか

バスの拘束時間は、次の①か②のどちらかで守ります。どちらも原則は1年(52週)3,300時間です。

① 1か月・1年1か月 281時間以内
1年 3,300時間以内
② 4週・52週4週平均1週 65時間以内
52週 3,300時間以内

貸切バス等の延長(労使協定)

原則貸切バス等(協定)条件
① 1か月281h294h年6か月まで・281h超は連続4か月まで
① 1年3,300h3,400h
② 4週平均1週65h68h52週のうち24週まで・65h超は連続16週まで
② 52週3,300h3,400h
いつでもOK貸切・協定✗
250h281h294h

1か月のものさし。トラックは「284→310・連続3か月」、バスは「281→294・連続4か月」。

31日の拘束と休息:14時間超は週3回

基本
拘束 13h休息 11h
最大
拘束 15h休息 9h
0h24h
14h超123休休

形はトラックと同じ。ちがうのは、14時間を超える日の目安が週3回まで(トラックは週2回)。

分割休息はバスのほうがきびしい

バス
勤務4h勤務7h
トラック
勤務3h勤務7h

バスは1回4時間以上・合計11時間以上・2分割まで。トラックは1回3時間以上・2分割なら合計10時間(3分割も可で12時間)。

4運転時間:4週平均で1週40時間

2日平均9時間トラックと同じ
4週平均1週40時間貸切バス等は協定で44時間(52週のうち16週まで)

協定で延ばす場合も、52週の運転時間は2,080時間まで(40時間×52週)です。

平均する期間1週あたり
トラック2週間44時間
バス4週間40時間(協定で44)

「トラックは2・44」「バスは4・40」。バスは4がそろう、と覚えましょう。

5連続運転と高速道路

一般道
連続運転 4時間以内
高速
おおむね2時間

連続運転は4時間以内(中断は1回おおむね10分以上・合計30分以上)。高速バス・貸切バスの高速道路の実車運行区間は、おおむね2時間までにするよう努めます。

62人乗務の特例(リクライニング座席)

ふつう
拘束 最大15h休息 9h
2人乗務
拘束 19hまで延長休息5h

運転者のためのリクライニング方式の座席が1席以上ある車で2人以上乗務するなら、拘束時間を19時間まで延ばし、休息期間を5時間まで短くできる。

7例題で確かめよう

例題1

正しいか、誤りか。「貸切バス等乗務者は、労使協定により1か月の拘束時間を310時間まで延長でき、281時間を超える月は連続3か月までとする。」

答えと解き方を見る

誤り。それはトラックに近い数字。貸切バス等は294時間まで(年6か月まで)・281時間超は連続4か月までです。

例題2

バス運転者の運転時間について、「2週間を平均して1週44時間以内」は正しいか。

答えと解き方を見る

誤り。バスは4週間を平均して1週40時間以内(貸切バス等は協定で44時間)。2週・44時間はトラックの基準です。

例題3

バス運転者の休息期間を分割する。「3時間+8時間」の2分割は認められるか。

答えと解き方を見る

認められない。合計は11時間でも、バスは1回4時間以上が必要。3時間の休息は短すぎます(トラックなら1回3時間以上でOK)。

8試験でねらわれるひっかけ

バスの1か月の拘束時間は284時間
281時間(284はトラック、288はタクシー日勤)
14時間を超える日は週2回まで
バスは週3回まで(週2回はトラック)
休息期間は継続8時間以上
継続11時間が基本・9時間を下回らない
高速道路の実車運行区間も、連続運転4時間までなら努力義務はない
おおむね2時間までとするよう努める

まとめ

ドリルで確かめる(バスの基準)

要点ノートで見直す

出典:改善基準告示(バス)、厚生労働省「バス運転者の労働時間等の改善基準のポイント」。2026年10月時点の内容です。法令や告示は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。