実務上の知識及び能力 ・ ステージ4

事故をふせぐ運転と指導(追突・左折・ドライブレコーダー)

この章でわかること

1追突は「止まれる距離」より近いと起きる

車間 長い
停止距離余裕
車間 短い
停止距離追突

前の車が急に止まったとき、自分の停止距離が車間距離より長いと追突する。速度が高いほど停止距離が長いので、車間距離も長くとる。目安の例:時速60kmなら「60−15=45m」。

先進安全装置は「支援」衝突被害軽減ブレーキなどは、あくまで運転を支援する装置。過信しないよう指導します。

2大型車ならではの危険

左折の巻き込み内輪差と左側の死角で、自転車・二輪車を巻き込む。左に寄せ、ミラーと目視で確認
長い下り坂フットブレーキの使いすぎでフェード・ベーパーロック。エンジンブレーキを併用
積み方重い荷物は下に積んで重心を低く。出発前に確認し、ロープ・シートで固定

3右直事故と二輪車の見え方

右折する四輪車 直進する二輪車 二輪車は小さいので 「遠く・遅く」 見える

右折する四輪車と対向の直進二輪車の事故(右直事故)が多い。二輪車は車体が小さく、実際より遠く・遅く見えるため、「まだ間に合う」と右折してしまう。

4事故のあとの指導

事故→原因を分析→再発防止策を全員で共有

目的は個人の責任追及ではなく、同じ事故を起こさないこと。運行計画も、道路状況・気象・休憩や睡眠の時間を考えて無理のないものにします。

ドライブレコーダーを使った指導

運転者に考えさせる映像を見て、問題点と原因を運転者自身に考えさせる
5つの観点運転者・相手・車両・走行環境・運行管理
効果を確認1〜2週間後に映像で改善されたか確認
ヒヤリ・ハットの申告は評価する自分から申告したのは、危険を正しく認知できている証拠。叱らずに評価して、対策に生かします。

5例題で確かめよう

例題1

ドライブレコーダーの映像を使った指導で、適切なのはどれか。
ア 問題点を運行管理者がすべて指摘し、反省文を書かせる イ 映像を見て、運転者自身に問題点と原因を考えさせる

答えと解き方を見る

イ。自分で気づかせることで、行動が変わりやすくなります。

例題2

正しいか、誤りか。「衝突被害軽減ブレーキを装着した車両なら、車間距離は短くてもよいと指導した。」

答えと解き方を見る

誤り。先進安全装置は支援装置。過信させてはいけません。

6試験でねらわれるひっかけ

二輪車は実際より近く・速く見える
遠く・遅く見える
重い荷物は荷崩れしないよう上に積む
下に積んで重心を低くする
事故の再発防止は、事故を起こした運転者個人の反省が中心
原因を分析して、対策を全員で共有する

まとめ

ドリルで確かめる(事故をふせぐ)

要点ノートで見直す

出典:国土交通省 追突事故防止マニュアル・ドライブレコーダーの映像を活用した指導・監督の実施マニュアル、警察庁資料ほか。2026年10月時点の内容です。法令や告示は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。