実務上の知識及び能力 ・ ステージ4

運行計画が基準に合っているかを確かめる

この章でわかること

1試験の「総合問題」はチェックリストで解く

実務の問題でよく出るのが、運行計画(何時に出発して、どこで休憩して…)を見せて「改善基準告示に違反していないか」を問う問題です。見る順番を決めておくと迷いません。

  1. 連続運転:中断(1回おおむね10分以上)が合計30分たまるまでの運転が4時間以内か
  2. 1日の拘束時間:始業〜終業(休憩込み)。13時間原則・最大15時間・14時間超は週2回まで。翌日の早出分も足す
  3. 休息期間:終業〜次の始業。11時間基本・9時間未満は違反
  4. 2日平均の運転時間:前日との平均・翌日との平均がともに9時間超なら違反
  5. 2週平均の運転時間:2週間の合計÷2が44時間以内(合計88時間)
  6. 1か月の拘束時間:284時間以内(協定で310時間)

2例:ある1日の運行計画

時刻内容
6:00始業・乗務前点呼
6:30〜9:30運転(3時間)
9:30〜9:45休憩(15分)
9:45〜11:45運転(2時間)
11:45〜12:45休憩(1時間)
12:45〜16:45運転(4時間)
16:45〜19:30荷下ろし・帰庫
20:00乗務後点呼・終業
翌5:00翌日の始業
1日目
3h2h1h4h荷役・帰庫
6:0013:0020:00

3チェックしてみよう

① 連続運転

  1. 運転3時間 → 休憩15分(中断の合計15分。まだ30分に届かない)
  2. 運転2時間 → ここまでの運転は 3+2=5時間
  3. 4時間を超えた → 違反。15分の休憩だけでは連続運転はリセットされない

直すなら:9:30の休憩を30分にする、または2回目の運転の途中で15分以上の中断を入れる。

② 1日の拘束時間

  1. 始業6:00〜終業20:00 = 14時間
  2. 翌日の始業が5:00なので、1日目の24時間(翌6:00まで)に1時間食い込む → +1時間
  3. 拘束時間 = 15時間。最大15時間なので ぎりぎりOK(14時間超の1回にカウント)

③ 休息期間

20:00〜翌5:00 = 9時間。9時間を下回っていないので 違反ではない(11時間の基本には足りない)。

④ 2日平均の運転時間

1日目の運転は 3+2+4=9時間。前日が8時間、翌日が10時間なら、前日との平均8.5時間・翌日との平均9.5時間。ともに超えてはいないので 違反ではない。

4到着時刻の出し方

走行時間 = 距離 ÷ 速度+休憩・荷役の時間+出発時刻 → 到着時刻

例:9:00出発、180kmを平均時速40kmで、途中休憩30分 → 180÷40=4.5時間+0.5時間=5時間 → 14:00着。この例は休憩をはさまないと連続運転が4.5時間になるので、休憩の位置にも注意(→「距離と時間の計算」)。

5試験でねらわれるひっかけ

15分の休憩をとれば連続運転時間はリセットされる
中断が合計30分たまるまでリセットされない
連続運転がちょうど4時間なら違反
4時間「以内」なのでちょうど4時間は適合
1週目に運転が44時間を超えたら違反
2週間の平均で判断。2週目が短ければ合計88時間以内でOK
2日平均は、前日か翌日のどちらかとの平均が9時間を超えたら違反
ともに超えたときだけ違反

まとめ

ドリルで確かめる(運行計画の検証)

要点ノートで見直す

出典:改善基準告示(トラック)、厚生労働省「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」。2026年10月時点の内容です。法令や告示は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。